腕時計をもらった話
クリスマスプレゼントに洒落た腕時計をもらった。
文字盤が艶消しした臙脂色で、銀の文字が時間を教えてくれるいい感じの時計だ。
もらってウキウキしながら付けてみると、30分ほど経った頃、時計がチックタックと動く音が気になり始めた。
例に漏れず、典型的な現代っ子である私なので、普段時間を見るのはスマホやpcのデジタル時計。
唯一成人する時に買ってもらったSEIKOの就活用フォーマル時計は超静か。
久しぶりに時間を刻むタイプの時計と過ごすことになる。
これが案外落ち着かない。
なんたって、自他共に認める、いや、認めてもらえるほど他者が近くにいないが、自堕落な私である。
この、時間過ぎて行ってますよーを主張する物体にほんのりストレスを感じてしまう。
時間なんて無駄にしてなんぼである。
YouTube大好き、TVer大好き、AmazonプライムVideo大好き人間である。
去年一年、時間を有意義に使った記憶がとんとない。
そんな人間である。
しかしまあ、そんなふうに時間の過ぎ去る様を主張されてしまっては仕方ない。
去年よりもしっかりめに1秒1秒過ぎていくのを感じながら生活していくことをここに一応、メモしておこう。
ああ、まだまだぐうたらしていたいんだけどなあ。